有峰湖周辺(富山) 高頭山(1210m) 2019年5月31日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:59 登山口−−5:01 送電鉄塔−−5:22 送水管−−5:39 送水管を離れる−−5:41 登山道分岐−−6:49 1203.3m三角点−−6:51 高頭山 6:53−−7:39 巡視路−−7:42 送水管−−8:10 登山口

場所富山県富山市
年月日2019年5月31日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無しだが登山道に笹や草木がはみ出す区間あり
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント登山口の発電所から往復。ここに繋がる県道184号線は例年5月下旬まで冬季通行止めで、解除された直後に登った。雨が降り始める前を狙って早朝から行動。気温は+16℃近くあったが南寄りの風が強く、風がモロにあたる場所では寒いくらいだった。道ははっきりしているが笹などがはみ出す場所があり、濡れている場合は雨具のズボンが必要。三角点は最高点には無いが、正確な最高点まで登山道があり山頂標識がかかっている




西小俣集落先の冬季ゲート。開通は5月1日
でも熊野川ダムのゲート開放は5月末頃
新熊野川発電所入口
発電所入口横が登山口 気温は約+15℃。温かすぎ
最初は巡視路兼用 すぐに送電鉄塔
送電鉄塔から見た発電所 発電所からの道に合流
ツツジ 境界標識の番号?
真新しい倒木処理 標高580m付近で送水管登場
標高600m付近の雨量観測所 巡視路整備用?
標高620m付近。左の道に進む(直進もOK) 名前は不明だがよく見る
標高650m付近 標高690m付近で送水管の反対側へ
標高710mで送水管は終了 標高710mで登山道が分かれる
登山道は尾根上へ 標高800m付近
標高950m肩。樹林が開ける 標高1010m付近。笹がはみ出す
標高1070m付近 標高1110m付近のイワカガミ
標高1160m付近 標高1160m鞍部付近の藪椿
1203.3m三角点 高頭山山頂(1210m峰)
山頂標識には熊に齧られた跡 道が無いと笹藪
標高640m付近のアジサイ 登山口に到着


 この山は東笠山から西へ続く尾根にある山で、このエリアで唯一の未踏の山だった。登山道があるので残雪期が終わってから登ることも可能であったが、残雪期の高杉山に登った翌日に登ろうとしたらアプローチの県道184号線が西小俣集落の先で冬季通行止めのゲートが閉まっていて登れなかった。帰宅後にネットで通行止め期間を調べたら5月下旬とのあいまいな表記で、少なくとも6月に入れば開通するらしい。ゲートから登山口の発電所まで結構な距離があるので、素直にゲートが開いて車で入れるようになってから登るのがお得だ。正確には西小俣ゲートが開くのは5/1だが、その先の熊野川ダムにもゲートがあり、ここが開くのが5月下旬なのであった。

 5月28日にネットで県道の規制状況を調べたら県道184号線はリストから消えていたので開通したと判断し、5月最後の31日に登ることにした。前日の30日深夜に現場に入ったが4月に閉じていたゲートとその先の熊野川ダム横のトンネル入口ゲートは無事に開いていて、車道終点の新熊野川発電所入口にある登山口まで問題なく入ることができた。そこには駐車場と登山口の標識、そして明瞭な道があり、これで安心して登れる。この日は南風が入り夜も気温が高く、富山市の最低気温は+20℃となっていた。南風が強く山の上ではもっと強そうだが、高い気温と合わせれば適度な体感温度かもしれないし、風が強いと虫が出てこないのが良い。もう虫が出る時期だ。

 やや寝不足だが4時過ぎに起床。今日はお昼くらいから雨の予報で早めに行動を開始して雨が降る前に下山したいものだ。念のために傘とゴアの雨具を持つ。もう防寒具は不要な気温なので寒さ対策はゴアで代用することに。登山口の気温は朝5時なのに既に+16℃もあった。雲は多いがまだ空は明るく雨が降ってくる気配は無い。体を動かすとかなりの暑さが予想されたので今シーズン初の半ズボンで出発。しかしこれだと足に触れる草木があると傷だらけになったり虫が張り付いたり毛虫に刺されたりするので、ロングスパッツを持つことにした。特にダニに食いつかれないか心配だ。これまた今シーズン初の虫除けスプレーを手足に使用。特に足には念入りに。

 地形図を見ると登山道は発電所の送水管の脇を通っており、その巡視路兼用らしい。急な尾根を少し登るとすぐに送電鉄塔が登場。この先の道が少しあやふやだが尾根直上を辿るようなルートと北斜面をトラバースするようなルートがあった。まあ、ここは藪がないので適当に歩けばいい。その先で発電所から上がってくる巡視路が合流し、再び太い道に変わった。巡視路の整備状況は完璧で道幅は広く体に触れる藪も皆無だ。しかし登山道が送水管から離れた先はどうであろうか。

 標高580m付近で送水管に合流、脇のコンクリートの階段を登っていく。普通、水力発電の送水鉄管は傾斜が急なのだがここは緩やか。特に標高620mを越えるとほとんど水平になっている特異な形態。標高690mで巡視路=登山道は送水鉄管を乗り越えて反対側に移り、送水鉄管上端付近で尾根から離れて尾根を巻き始める。これは巡視路は発電用取水口のある三枚滝に続いているからで、登山道は途中で尾根に復帰するような道が分岐する。ここには案内標識があるので迷うことはない。しかし道のレベルは明らかに落ちる、というか、これまでは良すぎたのが正確なところだろう。

 道は明瞭だが幅は細くなり、両側から木や笹がはみ出して体に触れるようになる。盛大なはみ出し方ではないが、もし雨露で濡れていたらじわじわと濡れるのは確実。今は乾いているのでその心配は無いが、秋の朝などは雨具が必要かも。倒木処理がされているので登山道は定期的に整備の手が入っているのは確実だが、アルプスの登山道並みを期待するのは酷だろう。藪が刈ってあるだけでありがたい。

 標高1000m付近からは笹のはみ出しが多くなり、足が刺激されるようになったのでロングスパッツを装着。暑いが仕方ない。でも場所によっては強風がモロに斜面に当たって逆に寒いくらいだった。でも樹林が深い影響か、大半の場所ではそれほど風は強くなかった。

 やがて笹のはみ出しもおとなしくなり歩きやすくなるが、帰りのことを考えて足のロングスパッツはそのまま。その部分だけ足に汗が出た。送水鉄管から離れてからは主に背の高いブナが中心の自然林が続きほとんど展望が無いが、たまに隙間から富山平野や僧ヶ岳、駒ヶ岳方面が見えた。

 この尾根は全体的に傾斜が緩やかで地形の把握が難しく、気付いた時には山頂手前の1180m峰まで達していた。ここで初めて下りが登場し、どこなのか高度計で確認したら1180m峰であった。

 高頭山の三角点は1203.3mだが、その南側に1210m等高線に囲まれた高みがあり、そこが真の山頂となる。さて、現地には真の山頂まで道が続いているだろうか。鞍部から登り返して傾斜が緩めば山頂の一角に到着。平坦な尾根の一角、登山道の右手に笹藪を切り開いた広場があり三角点が頭を出していた。登山道はまだ先に続いていて、どうやら真の山頂まで道があるようで一安心。

 1210mの正確な山頂で登山道は終点を向かえ、立派な山頂標識が立っていた。この先の尾根は高杉山に続いているが、深いブナの樹林で展望皆無で尾根の様子は見えなかった。この付近では地面を覆うのは笹だがまだ高密度ではなく無雪期でも進めそうだが、高度が上がるとおそらく藪が強固になってくるだろう。山頂は全方向もブナ林に覆われて展望は皆無だった。山頂標識は熊に齧られた跡が残っていた。なぜは熊は木材の防腐剤(塗料)の匂いが好きらしく、この界隈の木製標識の多くは齧られているのであった。

 帰りは往路を戻る。今日は平日なのですれ違う人は皆無のまま登山口に戻った。施錠されたゲートのある発電所入口に職員らしき作業着の人物がライトバンでやってきて、開錠して中に入っていった。まさに平日の光景だ。

 徐々に雲が厚くなってきたがまだ明るい空で下山しても雨が降ってくる気配は無し。今日は日差しがないのでまだ気温はさほど上がっておらず、雨の前にもう1山行けそうなので、尖山に向かうことにした。

 

都道府県別2000m未満山行記録リスト

 

日付順2000m未満山行記録リスト

 

ホームページトップ